演劇ユニット多々ら クリエイション・ハラスメントポリシー
多々らでは企画や上演をおこなう際、クリエイション・ハラスメントポリシーを提示し企画に関わる全ての参加者に周知した上で実施いたします。
たくさんの人々が関わる舞台芸術の現場では、コミュニケーションの行き違いが起こりやすくなります。それらを未然に防ぎ、活動をよ
いものにするため、演劇ユニット多々らでは以下のポリシーを掲げています。ご理解、ご協力をお願いいたします。
【演劇ユニット多々らでは作品創作をより良くするために】
・自分の立場(地位、年齢、性別、国籍等)が、周囲に与える影響に自覚的になり、適切に発言・行動してください。
・「セーフ・スペース(誰もが安心できる場)」を全員で構築することが、より良い創作や交流に繋がるという認識の上に、メンバー全
員が自覚的に場作りを行いましょう。
・メンバー全員の風通しの良い双方向のコミュニケーションを大事にしています。もしユニット活動の運営や内容等に対する意見、要
望、疑問、その他不安や心配なことがあれば、どんな些細なことでも演劇ユニット多々ら常設窓口(以下「常設窓口」)にご相談くだ
さい。一人で解決しようとしたり、台本など作品の内容を許可なく変更することはしないようお願いいたします。
【相談窓口】
常設窓口|新垣七奈、山本舞子
プロジェクトごとに専用の窓口を設置、なるべく3名を目安に担当者を設置し内1名は信頼できる外部の人間に依頼をする。
※基本的に創作内容の最終決定は演出家が行います。
【差別やハラスメントの禁止】
演劇ユニット多々らでは差別やハラスメントを禁止します。
これは、決められた活動日のみではなく、人間関係がそのまま持続する場(プロジェクト以外の時間での活動、食事会やSNS、メール
など)においても、同様です。
パワーハラスメントとは、関係の優位性を利用し、主に地位の強い者による「自らの権力や立場を利用した嫌がらせ」のことです。
(パワーハラスメントの例)
・肉体的な攻撃
・精神的な攻撃
・他の参加者の前でひどい暴言を吐いたり、過度に威嚇的な行動をとる。
・人格を否定するような発言を繰り返す。
・国籍、人種、信条、信仰、ジェンダー、性的志向、嗜好等を理由に非難、侮辱、排除するなど差別的な扱いをする。
・無視する等、存在を認めないような対応をする。
・私的なことに過度に立ち入る。
性的性質を有する言動によりプログラムへの参加環境が害される場合、セクシュアル・ハラスメントに該当します。
(セクシュアル・ハラスメントの例)
・性的な関係を強要する。
・相手に断られているのに、理由をつけて何度も二人きりになりたがる。
・電子メール、手紙、SNS、電話などでしつこく付きまとう。
・相手の同意なく、不必要に身体に接近・接触する。
・相手の容姿や身体などを話題にしたり、からかったりする。
・相手が嫌がっているのに恋愛経験や性体験について尋ねる。
・クリエイションの中でジェンダーやセクシュアリティに関して触れる場合は事前に告知、確認を行います。
※2023年7月施行の改正によって、刑法の強制性交等罪と準強制性交等罪は統合され、不同意性交等罪へと変更されました。
https://www.npa.go.jp/bureau/criminal/seihanzaigaiyou.pdf
差別・ハラスメントをしないようにするためには、一人ひとりが次の事項について十分認識した上でプログラムに参加することが大切
です。
・お互いの人格や信条、信仰を尊重しあうこと。
・お互いが大切なチームのメンバーであること。
・言動に対する受け止め方には、個人間、立場等により差があり、ハラスメントに当たるか否かについては、受け手の判断が重要であ
ること。
・親しさを表すつもりの言動であったとしても、本人の意図とは関係なく、相手を不快にさせてしまう場合があること。
・差別やハラスメントであるか否かについて、相手からいつも意思表示があるとは限らないこと。
プロジェクトには、あらゆる世代、国境、性別の方が参加します。携わる全員(出演者、スタッフ)が上記事項を認識し、ご参加くだい。
【ユニット活動について】
・ユニット活動(ミーティング、リサーチ、各プロジェクト)にご参加いただいている間は、安全な運営に支障がないよう、主宰、制作、
及びその指定する者の指示に従っていただきますよう、お願いいたします。
・公共交通機関の遅延等でやむを得ず遅刻する場合や、体調不良等で参加が難しい場合には、必ず事前に制作へご連絡をお願いします。
今後の参加継続が困難になるような疾病に罹患した場合は、速やかに制作にご連絡ください。
・ご家族や職場の方など、周囲の方がにコロナ感染、もしくは濃厚接触者、その他感染症となった場合には、速やかにご連絡ください。
・分からないことや困ったことがあればご相談ください。
【情報の保護について】
・必要に応じて活動の内容は、記録のために録画・録音をする可能性があります。
・ミーティングやリサーチなどユニット活動中に知りえた個人情報やアイデア等、メンバーにしか知りえない情報を公開することはお控
えください。
【SNS等での発信について】
・ユニット活動に参加していることをご自身のSNS等で発信することは問題ありません。ただし公開の許可が出ていない情報や写真の投
稿はお控えください。
・ご自身以外(スタッフ、メンバー等)について書く場合は、事前に本人に了解を取るようにしてください。また、個人の名前が入ってい
なくても、個人を特定しうる情報が入っている場合も同様です。
演劇ユニット多々ら 問い合わせ
Mail tatara01023@gmail.com
TEL 090-3792-7349
舞台芸術関係者向け性暴力・ハラスメント相談窓口リスト
https://www.hyogen-genba.com/links